暑中お見舞い申し上げます。
記録的な猛暑が続いておりますが、皆様におかれましては、お元気にお過ごしでしょうか? 呉々も健康管理を怠らないようになさって下さいませ。
さて、本屋さんで本を買う時、レジで「カバーをおかけしますか?」と訊かれます。その流れで「はい!お願いします」と、いつも応えていますが、毎回気になっています。
電車の中で外国の方が本を読んでいるのを見ると、その本にカバーがかかっていることは殆どありません。対して日本人はブックカバーが好き!本をカバンから出したり、入れたりしていると、表紙がすれたり、汚れたりして痛みますが、カバーがかかっていると本を綺麗に保てます。
私は、電車の中で隣の人が本を読んでいると、「何の本を読んでいるのだろう」と興味がわきますが、皆様はいかがですか?
ふと思うのですが、ブックカバーには「個人の裏事情を不用意に他人に見せない」というような、“たしなみ”が込められているのでは?!と・・・。
カバーなしの本を、人が多くいる場所で読む時、本のタイトルを人に見られたくない心理が働きます。本のタイトルが見えていることは、私が何に興味をもっているのか、何を知りたいと思っているのかを、明らかにしていることでもあります。それは“心の中の引き出し”を、他人に開陳していることに通じるのです。
他人の“心の引き出し”等、見たくないと思っている人もいると思います。私もその一人ではありますが、とてもとてもいい大人が漫画をニヤニヤ読んでいる姿や、自己啓発本に没頭している姿は、あまり見たくありません。
日本人の慎ましさの中に、プライバシーを不用意に他人に開示することは、相手にとっても迷惑(失礼)なことであるという意識があります。
しかし、ヨーロッパに行きますと、アパートメントの窓のカーテンを敢えて閉めず、室内の様子を道行く人に見せるという価値観をもった人々もいるのです。
現在、私たちは、個人情報保護という観点からも、不特定多数の人に、プライバシーは見せたくない、見られたくない、見せてはいけない(危険)と、現実のカーテンも、“心のカーテン”もきっちり閉めておくのが一般的です。
何の本を読んでいるかについても同じで、例えば、中間管理職が「部下の心を掌握する法」というタイトルの本を読んでいるところは、部下にも上司にも見られたくありません。
電車で隣に座っている、若い女性が「一ヶ月で美しく変身する術!!」等のタイトルの本を読んでいたら、「ムリよ!」と心の中で叫びながら、「“エチケット・マナー”の体得の方が断然効果的!」と余計なお節介マインドが働いてしまいます。
ドキッ!とするような内容の本を誰もが見えるように読んでいる人を見ると、胸の谷間を露出している女性を見ているような気分になります。胸の谷間が悪いわけではありません、つまり「目のやり場に困ります」という感覚です。そのいたたまれなさを他人に与えないために、人はブックカバーをかけるのだなぁ~、と思うのでした。ブックカバーは、“心のカーテン”?!
ところで、楽しいサマーバケーションのご計画は?
私事ですみませんが、猛暑の8月は「おそうじ日和」。
この猛暑と太陽を味方につけて、家中の大掃除をします。厚いベッドカバーもカーテンも台所のキッチンマットも、洗える物は全部洗います。全てが4時間以内にパリッと乾きます。猛暑さんありがとう。
天日干しは殺菌効果がありますので、干せる物は全部干します。ギラギラ太陽さん、ありがとう。クローゼットや食器棚・台所のシンクの上も中も下も拭き掃除。冷蔵庫の中もアルコール消毒。
汗だくになりますが、自分の手を動かした範囲が、ドンドン綺麗になっていく気持ちよさは、お掃除という「タスク」を「快楽」に変えてくれます。いらない物も処分。終わった後の心身のスッキリ感、タマルカ~
8月に大掃除をコジャントすると、9月~秋・冬に向かう気分がとてもよいのです。何より忙しい12月が楽です。8月はマッコト「おそうじ日和」
リスクをチャンスに! ホイタラネ~
LOVE
2025年8月1日
植田亜津子