レターNo.122「推し『涼』」(2023年8月1日)

 猛烈な暑さが続いていますが、皆様お元気にお過ごしですか?
 日本の最高気温はどこまで、上昇するのでしょうか?熱中症対策をしっかりなさり、酷暑を元気に乗り切りましょう。
 今年は、我が家に真鍮製の風鈴が登場しました。透き通った音色は、周りの空気を清らかにし、暑さがスッと引いていくから不思議です。
 今回は、皆様に少しでも「涼」をお届けしたく、私の推し「涼」、をご紹介いたします。

☆推し「涼」1./線香花火
 風鈴に耳を傾けながら、夏の風物詩である、線香花火を楽しみました。線香花火の魅力は、何と言っても変化していく火花の様子の鑑賞です。花火に点火してから燃え尽きるまでの段階に、それぞれ名前が付いていて、ストーリー(「蕾」→「牡丹」→「松葉」→「散り菊」)があります。
 点火から次第に大きくなっていく火の玉を、花を咲かせる前に見立てて【蕾】と呼びます。次第にパチパチと力強く大きく火花がはじけ始める状態を【牡丹】、勢いを増し、沢山の火花が四方八方に広がる姿は【松葉】です。勢いが次第に、一本、また一本と落ちていき、散りゆく菊の花びらのように、火花が静かに舞う姿を【散り菊】・・・。やがて火玉が燃え尽き、線香花火はその一生を終えます。小さな花火の煌めく美しさは一瞬ですが、暑さを忘れさせる幻想的な時間です。
 叙情的な“線香花火の一生”を楽しむには、職人さん手作りの日本製の花火が長持ちし、美しく繊細な時間を創り出してくれます。できることなら、ゆかたを着て、髪にススキのかんざしを挿せたら♪ ムードたっぷり。

☆推し「涼」2./冷たくて栄養満点、「赤」と「緑」の夏野菜スープ 
 熱中症を予防するためには、暑さに負けない身体作りが大切です。夏バテ気味で、食欲がない方には、特にお勧めのスープです。私は毎週、土日に作っています。
 スープには夏野菜をたっぷり使いますが、そこに合わせるのが、タンパク質の食材です。うまみが増して美味しくなるのは勿論ですが、注目はタンパク質です。タンパク質は、肌、髪、臓器等をつくるのに必要な栄養素です。食欲がなくなるとタンパク質をとる量も減ってしまいますので、冷たいスープにすれば摂取しやすいです。

パプリカとトマトの「赤」の冷製ポタージュスープ

【材料】1人分

・赤パプリカ・・・・1/2個     ・コンソメ(顆粒)・・ 小さじ2
・ミニトマト・・・・5個     ・アーモンド・・・・・10粒
・クリームチーズ・・50㌘      ・氷・・・・・・・・・少々
・無調整豆乳・・・・150ml    ・オリーブオイル・・・小さじ1

【作り方】

 ①パプリカは種をつけたまま、1/2にカット。ミニトマトはへたを取る。
 ②オリーブオイル以外の食材を全てミキサーに入れ、滑らかになるまでかくはんする。
 ③スープを器に盛り、オリーブオイルを上からかける。お好みで緑のハーブを飾る。

 超簡単でしょう! 冷たくて、爽やかです。是非、作ってみてください。
 トマトの酸味、クルームチーズの旨みと、アーモンドの香りのバランスがよく、タンパク質食材の、豆乳、クリームチーズ、アーモンドを合わせたコクと、コンソメのイノシン酸と、クリームチーズ、トマトのグルタミン酸が合わさり、とても美味しいです。

ズッキーニと枝豆の「緑」の冷製ポタージュスープ

【材料】

・ズッキーニ・・・・・・1/2本   ・コンソメ(顆粒)・・・・ 小さじ2
・むき枝豆(茹でる)・・ 40㌘   ・クルミ(お好みナッツ)・ 10粒
・クリームチーズ・・・・50㌘    ・氷・・・・・・・・・・・少々
・無調整豆乳・・・・・・150ml          ・オリーブオイル・・・・・小さじ1
・無糖ヨーグルト・・・・30㌘

【作り方】

①ズッキーニは半分にカットし、枝豆は茹で、さやから出しておく。
②オリーブオイル以外の食材を全てミキサーに入れ、滑らかになるまでかくはんする。(枝豆は飾り用として3粒とっておく)
③スープを器に盛り、オリーブオイルを上からかける。3粒くらい枝豆を飾る。

 タンパク質は、先にご紹介した、「赤」のスープと同じですが、更に「ヨーグルト」を加えるのが、このスープのポイントです。熱に弱いヨーグルトの乳酸菌も、冷製スープなら大丈夫。「緑」の爽やかな味わいと、くるみの香ばしさが加わり、酸味、旨み、香ばしさと3段階で味を楽しめます。
 夏バテ防止に役立つ、超簡単「赤」と「緑」の冷製スープは、私の「推し」です。健康に気を付け、楽しい夏をお楽しみ下さい。

 2023年は8月8日(火)は、立秋(りっしゅう)です。暦の上では秋の始まりです。

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植田亜津子

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