新年明けましておめでとうざいます。
新年を迎え、晴れやかな空気に日本中が包まれています。
本年が、皆様にとり一層飛躍の年となりますよう心からお祈りしております。
令和2年元旦
一年の計は元旦にあり
1月1日は「はじめ」尽くしの「めでたい日」。
古くから元旦は、年神様が運んで来てくれる1年の始まりの日と言われています。この時期だけ交わす「明けましておめでとうございます」という挨拶は、無事に年神様と新年をお迎えできた喜びと、めでたさから生まれたお祝いの言葉とされています。
お正月の設え(しつらえ)やしきたりの数々も年神様のおもてなしとして整えます。例えば、門の門松や玄関に飾る注連飾り(しめかざり)は、「我が家はお迎えの準備が整っています」と、伝えるための合図です。鏡餅は、年神様へのお供えであると共に、年神様が宿る依り代(よりしろ)となります。色とりどりのご馳走が並ぶおせち料理も年神様への捧げ物。お箸は両端が細くなった「祝い箸」を使います。一方は神様用、もう一方は私達用で、神様と一緒に食事を頂き、更なる福を願うために欠かせません。
いかがですか?年神様へのおもてなしはできましたか?私は、略式ではありますが、年神様のお迎えはできました。
更に、先人たちは、年神様と共に新年に行う様々な「はじめ」を大切にしてきました。初日の出、初詣、書初め、初夢、初笑い、初湯、初富士、初鏡、初釜・・・」。
三が日が終われば、各地の市場では初競り、消防隊は出初め式等が始まります。また、それぞれ縁がある神仏に参詣(さんけい)すると功徳があると言われています。そして、初水天宮に初薬師、初観音・・・といった縁日。真っ新(まっさら)で、汚れなく、晴れがましい、あらゆる「はじめ」に一年の繁栄と招福を願うのです。
「1年の計は元旦にあり」の言葉は、日本人が「はじめ」を大切にしてきたからこその言葉です。
「はじめ」とも読む「元」を、頭に付けた元日は、まさしく新しい一年の始まり。私達日本人にとって、特別な一日です。大切に過ごしましょう。
因みに、「元旦」は1月1日の朝のみを意味する言葉です。「旦」という漢字は、地平線から顔を出した太陽をかたどっているのだそうです。納得しました。
今年はあらゆる「ことのはじめ」を大切にしていきましょう。何事も「はじめ」が肝心。
LOVE
植田 亜津子