レター No.4「アザァ~~ス」(2014年9月1日)

 秋を先取りしたかのようにめっきり涼しい東京です。皆様お変わりありませんか?
 夏のお疲れは9月に出ると言われてます。ご自愛くださいませ。

 さて、先日20代の若手行員から「先生、“アザァ~~ス”って知ってる?」と質問されました。「“others”のこと?!」「(笑)やっぱり知らない。“有難うございます”ってことだよ!、略して“アザァ~~ス”」とご指導を受けました。皆様はご存じでしたか?
 
 教えて頂いたからには早速試して見なければと、時と場所と相手を探しまくり、(good timing)研修資料の配布を手伝ってくれた若手男性行員のAさんに・・・、

植田 :“アザァ~~ス”
Aさん:(・・間3秒・・無表情で)、先生ダメダメそんなはっきり発音しちゃ、
    もっとだるそうに言うんですよ“アザァ~~ス”は・・。
植田 :“マジ~”
Aさん:(冷めた口調で)それもちょっと違う!
植田 :“ヤバ~イ”
Aさん:(半分怒って)全部違うから、先生もう止めた方がいいですよ!
植田 :エ~、頑張ったのに!
Aさん:(無視)
植田 :(ちょっと傷つく)

 受けるつもりで、“アザァ~~ス”“マジ~”“ヤバ~イ”を使ってみましたが、失敗に終わりました。

 耳障りな若者言葉が市民権を得たかのように反乱しています。古い人間だと思われるでしょうが、美しい日本語を使えるビジネスパーソンは、今一際魅力的に映る時代です。
 言葉は身だしなみ以上にその人のイメージを創り出す効果があります。きれいな敬語で会話をしますと、信頼感がアップし、相手も同じように丁寧に対応して下さいます。

ビジネスシーンでよく使う慣用フレーズを一度確認してみましょう。
 ☆自分・・・・・・・「わたし」「ぼく」⇒「わたくし」
 ☆承諾するとき・・・「わかりました」⇒「かしこまりました」
 ☆断る時・・・・・・「できません」⇒「いたしかねます」
 ☆お願いするとき・・「いいですか」⇒「よろしいでしょうか」
 ☆謝罪するとき・・・「すみません」⇒「申し訳ございません」
 ☆お礼を言うとき・・「どうも」「すみません」⇒「ありがとうございます」
 ☆お待たせした時・・「ちょっ待って下さい」⇒「少々お待ち下さいませ」
 ☆物をもらう時・・・「いただきます」⇒「頂戴いたします」

言葉は「習うより慣れろ」。使っている内に必ず、その場に相応しい敬語表現ができるように
なります。
 この秋は言葉に注意し、言葉美人、言葉ハンサムを目指しましょう。

LOVE
植田亜津子 

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