レター No.53「SNSの不協和音」(2018年7月1日)

 今や、SNSは職場でも欠かせないビジネスツールになっています。社内のやりとりもメールやLINEを使ったり、上司や部下、同僚がお互いにフェイスブックでつながっていて、近況報告等をしている人も少なくないでしょう。
 しかし、便利なはずのSNSコミュニケーションが、しばしばボタンの掛け違いや、トラブルを引き起こし職場を混乱させているのも事実です。
 先日若者とのやりとりで、「りょ」と返信され“エッ?!”。皆様はご存じですね、「了解」の略でした。LINEを使いこなしている若い世代特有の略語は、悪気はなく、フレンドリーなところを伝えよう、場を和ませようと、敢えて使っているのでしょうが、T.P.Oをわきまえないとマナー違反になります。
 しかし、丁寧ならよいということでもありません。LINEやチャットでは、長文メッセージは受け入れられません。私のような中高年はメッセージが長くなりやすいので要注意。長文メッセージが届くと、こちらも丁寧(やや長文)に返信しなくてはならないような気持ちになります。何より、スマホで長文を読むのは苦痛です。
 気を付けたいのは、何でもかんでもSNSを使うのではなく、例えば、重要で繊細な案件や、相手に迷惑をかけるような内容は、絶対的に直接的コミュニケーションである電話です。例えば、急なキャンセルや予定変更といった時です。伝えるべき事柄はキャンセルの理由だけではなく、迷惑をかけ申し訳なく思う気持ちも伝える必要があるからです。情緒的な事柄は、言葉と声でないと伝わりません。
 また、SNSのやりとりでしばしば問題になるのが「既読スルー」です。読んでいるにもかかわらず返信しないことです。当社でも時々問題になりますが、その解釈は人によって全く違うのが問題なのです。既読スルーを「YES」ととるか「NO」ととるか? これは相手に対する責任感や思いやりで解決するしかないでしょう。時と場合によって、「『返信』の必要はありません」や、「お手数をおかけいたしますが、結果のご返信を頂ければ幸いです」等の一言は、トラブル防止にもなり、あなたを光らせます。
 以前から気になっているのですが、フェイスブックは、個人と職場と社会と全てが地続きであると考えるべきでしょう。もはや気の合う人だけのパラダイスではありません。社会・職場では“個人情報保護”と言いながら、SNSの世界は義理やしがらみが付いてくる複雑さがあり、オフィシャルとプライベートを見極める大人の責任とマナーが求められます。

 実は私、昨日最新のスマホを購入しました(*^_^*)。可愛らしい絵文字やスタンプが沢山あります。新しいおもちゃを手にした子供のように、はしゃがないよう節度を持ちます。
 
 急に真夏になりました。未だ身体が暑さに慣れていませんので、熱中症には充分お気を付け下さい。

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植田亜津子

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